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久次岳
【ひさつぎだけ】


咋石(くいし)岳ともいう。丹後半島南西部の中郡峰山町と竹野郡網野町と熊野郡久美浜町にまたがる山。標高541.4m。南東10kmあまりのところにある磯砂(いさなご)山とともに,往古より伝説が多く有名な山である。「丹後旧事記」によると,久次はクシであり久次岳は俗名であるという。当山は豊受大神降臨の地と伝え,山頂には2間四方もの大岩があり,これを神としてあがめていたという。さらにこの岩の面が人の寝姿に似ており,これを豊受大神の遺影と伝えており(丹後旧事記),地元の久次地区では大御饗(おおみあえ)(食事を置く台)という。山麓には比沼麻奈為神社がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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