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宮川
【みやがわ】


五十鈴(いすず)川・岩戸川ともいう。加佐郡大江町を流れる川。大江山の東麓より流れる由良川の支流。大江町仏性寺に発し,真井野のなだらかな谷を流れ,さらに皇大神社下の峡谷を経て,内宮に至り沖積地を形成する。内宮地区で北原川(早谷川)を合わせ,豊受神社を経て,天田内地区で雲原川(天田内川)を合流し,河守地区で由良川本流に合流。延長9.5km・流域面積66.7km(^2)。上流の鬼ケ茶屋付近では二瀬川と呼ばれる渓流で,奇岩奇石が散在し,秋の紅葉はすばらしい。仏性寺地区付近は仏性寺川とも呼ばれる。宮川・五十鈴川の川名は,伊勢国豊受大神宮と同皇大神宮の祭神がかつて鎮座したといわれる当川流域にある元伊勢皇大神社・豊受神社に由来する。宮川および支流には五十鈴橋・宮川橋・岩戸橋が架かる。付近の川は急崖と岩石によって流れをはばまれて,産釜・産だらい・鶏鳴岩・鱒池・鮎返り滝などと呼ばれ,さまざまの変化を見せている。また,下流域の水田地帯では,当河川から用水路が引かれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7145744