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桃山丘陵
【ももやまきゅうりょう】


京都盆地と東方に続く山科(やましな)盆地との間に位置する丘陵。北方は東山,南端は宇治川に接する。丘陵の北部を名神高速道路が,西方を京阪本線,南辺を京阪宇治線が通る。標高約100~130m。主として洪積層からなる。丘陵上には文禄3年豊臣秀吉が伏見城を起工し,さらに西麓にかけて城下町を造成したが,約30年後徳川家康によって城は撤去された。桃山の呼称は,その後城跡一帯に桃の木が植えられたことによる。城跡の大部分は明治天皇の桃山陵・同東陵となり,北西方には桓武天皇陵がある。現在の桃山城は昭和39年に竣工された観光城で,内部は博物館となっている。城跡・天皇陵の周囲は風致地域に指定されている。丘陵の最南端に清水谷がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7146011