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味原池
【あじはらのいけ】


産湯の溜池・御影池・梵字ケ池などともいう。国鉄大阪環状線鶴橋駅北西の大阪市天王寺区味原町にあった池。面積約2.73ha。古代以来,味原郷の池で,近世には旧木野村の共同灌漑用溜池に利用されたが,明治期以降の市街地化とともに,大正7年に廃池となり,その後埋め立てられ住宅地となった。「摂津名所図会大成」に「産湯の清水の北の方にあり,一名比売許曽神の御影の池ともいへり。或は白鴨池ともいふとぞ,又味原(みはら)の池ともいふ。池の南傍の字を味原(あじはら)と号す」とある。明治期には堤上での春の摘み草,夏の夕涼み,秋の月見,冬の寒稽古などでにぎわった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7147237