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岩湧山
【いわわきさん】


河内長野市南部,和泉山脈中央東部に位置する山。標高897.7m。山名は,北側山腹にある岩湧寺付近の岩壁に由来するが,山麓の地域によっては「キトラのカヤ山」「女塚」などとも呼ぶ。石川の支流加賀田川の源流域で,山体は和泉砂岩からなり,山頂付近はなだらかな草原をなす。南に高野山や吉野の山々,東北方に金剛・葛城(かつらぎ)の山並みを望み,北方はるかに大阪平野が広がり,眺望にすぐれる。金剛生駒国定公園に属し,手軽な登山・ハイキングコース。融通念仏宗岩湧寺は,葛城修験道の霊場で,葛城二十八宿中の第15番行場。寺には豊臣秀頼の再建の本堂・客殿,その生母淀君の寄進という多宝塔(国重文)などが建ち,境内に岩湧山山の家ホステルもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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