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大庭堀川
【おおばぼりがわ】


守口(もりぐち)市大庭町1~2丁目付近から門真(かどま)市門真町,守口市橋波東之町,大阪市鶴見区焼野町を経て,同区茨田諸口(まつたもろぐち)町に至り古川に合流する川。延長約5.8km。行基による開削と伝えられる。大庭の地名は古く,仁徳天皇11年の茨田築堤ののち,淀川左岸の自然堤防や砂洲の耕地化(茨田屯倉)が進み,この地域の遊猟地として大庭が登場する。当川は,もともとこの地域の開拓に伴う用排水のための河川と考えられるが,今日ではそのほとんどが暗渠となっている。ちなみに,「五畿内志」には大庭渠との記載がある。また,「和名抄」の茨田郡大窪郷に当たる窪地(現守口市金田町1~6丁目・梶町1~4丁目・藤田町1~6丁目・東町1~2丁目の各町)の開拓に当たって,江戸期には用水を寝屋川市仁和寺から取り入れ,悪水を大庭堀川および古川に流した水利関係に基づき,5か村の樋組を結成していたという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7148203