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雄山
【おのやま】


阪南市南部,和歌山県和歌山市との境界をなす山地の総称。延暦23年,桓武天皇が紀伊からの帰途「雄山道」を経由した(日本後紀)とあり,「平治物語」にも,平清盛が熊野参詣の際,「於の中山」で六波羅からの使者に出会ったとある。「延喜式」に「和泉国駅馬呼唹七疋」と記される雄山峠(標高134m)は,和歌山県那賀郡岩出(いわで)町域に属し,「地名辞書」は「惟ふに此名昔紀泉の間に跨り,雄山南北数里を籠絡したるならん」と述べる。かつては紀州街道が通り,現在は,国鉄阪和線・阪和自動車道などが付近を通過する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7148344