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鍵屋浦
【かぎやうら】


枚方(ひらかた)宿の船宿鍵屋のあった淀川河岸。現在の枚方市堤町,京阪本線枚方公園駅付近に当たる。鍵屋は枚方宿の南端三矢にあって,明治期には料理屋を兼業した。明治に入ってから当浦には蒸気船が横付けとなり,伏見・大阪方面への乗船場であった。水深く,湾のように入江を形成していたという(旧枚方市史)。江戸期三十石舟唄に「ここはどこじゃと船頭衆に問えば,ここは枚方鍵屋浦,鍵屋浦には碇はいらぬ,三味や太鼓で舟止める」とうたわれ,当時の繁昌ぶりがうかがえる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7148430