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紀泉高原
【きせんこうげん】


和泉山脈の和泉葛城(かつらぎ)山を中心とした地域の総称。岸和田市・貝塚市・泉佐野市などと和歌山県との境界地域につけられた新しい呼び名。最高部は標高885.7mの三国山で和泉葛城山(858m)など平均800mほどの山並みが続く。山頂部には準平原地形の遺物である平坦面が見られるが,地形的に高原というのにはふさわしくなく,昭和30年代に観光開発の意図のもとにつけられた呼称である。主要地方道泉佐野粉河線などによって和歌山県側とも結ばれ,自動車で稜線まで登れるようになったため,探勝に便利で訪れる人も増えている。稜線からは,北は大阪湾から六甲山・淡路島が望まれ,南には紀ノ川の向こうに紀伊山地の山々が幾重にも重なっているのが見られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7148991