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京町堀川
【きょうまちぼりがわ】


大阪市西区内を江戸堀川に並行して流れていた川。延長約1.1km。現在の西区京町堀1丁目東端で西横堀川(埋立済み)から分かれ,西南西に流れて旧茂左衛門橋上手で海部堀川を合わせ,同区江之子島1丁目南西端付近で百間堀川(埋立済み)に通じた。元和3年,京都の伏見京町から移住してきた人々によって堀として開削され,川名もこれに由来し,当初は伏見堀川とも呼ばれたという。沿岸には倉庫が多く,舟運も盛んであった。また,川の最西部北岸は江戸期には雑喉場(ざこば)と呼ばれる魚市場があり,諸国の漁船の出入りも多かった。昭和30年6月に埋め立てられ,一部は当時米軍接収解除となった飛行場跡地と合わせ,靱公園として整備された。埋立て前には上流から,東上橋・伏見橋・羽子板橋・紀伊国橋・新難波橋・千秋橋・千両橋・両国橋・茂左衛門橋が架かっていた。江之子島1丁目に京町堀川跡碑がたつ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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