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清滝峠
【きよたきとうげ】


四條畷(しじようなわて)市東部にある峠。標高250m。生駒(いこま)山地北部の清滝山の山頂部に位置し,かつての清滝街道の道筋。「河内名所図会」に「甲可南(こうかみなみ)の東にあり,山中,巨石多く,経路に双び峙(そばだち)て相対す。殆,門の如し」とある。この門を東進すると奈良県生駒市北田原に通じる。古くからの交通の要地で,生駒山地を横断する主要街道の最北の峠である。北にある逢坂の集落名は大きな坂を意味し,清滝地区からの坂と田原地区からの坂とが逢う意味という(四条畷市史)。貝原益軒が元禄2年に当峠を大坂側へ越えており,その著「南遊紀行」に「清滝嶺の茶屋一宇あり,是大坂越の嶺なり」とある。昭和37年にこの道が改良されて国道163号となってから,付近一帯の土砂の乱掘が始まり,環境破壊が進んだ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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