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神於山
【こうのやま】


岸和田市の東部にある山。標高296.4m。和泉山脈中央の北麓に位置し,東西を牛滝川と津田川にはさまれた独立した山塊。北側には大阪層群からなる丘陵が連なっている。地質は和泉山脈を構成する和泉層群の基盤である領家花崗岩からなる。山腹は松林が多いが,南北の斜面はミカン園になっている。岸和田やその周辺の人々からは方角を知る目印として親しまれた山で,銅鐸が出土した神於遺跡の所在地としても知られる。また,古くから和泉地方の水分の神としても崇められ,字のとおり神の山であった。奈良・平安期以降は山岳仏教,修験道の修行地となり,南面は,天台密教の道場である布引山神於寺の寺域であった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7149610