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光明池
【こうみょういけ】


和泉市光明台1丁目・和田町および堺市城山台5丁目にまたがる池。周囲約8km・面積39ha・貯水量370万m(^3)。石津川の支流,和田川の支谷をせき止めて築造された府下最大の灌漑用溜池。光明池の位置には,もと古池と呼ばれる溜池があったが,昭和6年から15年にかけて大規模な改修が行われ,現状となった。槇尾川と石津川に挾まれた地域に配水しており,当初の灌漑面積は約1,700haに及んだ。しかし,近年は耕地の減少により,昭和49年末には854ha程度になった。このため農業用水に余剰が生じ,上水道の水源としても利用されている。水源は槇尾川の中流にある国分峡から導水しており,この地が光明皇后の誕生地と伝えられることにちなみ池名がつけられた。現在,池の周辺は泉北ニュータウンの光明池地区となっており,団地住民の憩いの場としての役割を果たしている。また,周辺には古代の窯跡など遺跡が多く,池底にも水没しており,減水期には須恵器の破片等を採集することもできる。付近の丘陵を構成する大阪層群の地層観察や,化石採集の適地でもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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