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金剛山地
【こんごうさんち】


府の南東部を南北に走る山地。古くは葛城(かつらぎ)山地とも称した。北は大和川横谷を境に生駒(いこま)山地と接し,南は紀見(きみ)峠で和泉山脈に連なる。南北約20km。奈良県との県境をなし,主な峰に二上山(540m)・葛城山(959.7m)・金剛山(1,125.3m)などがある。大阪府側の西斜面が緩やかで,奈良県側に急である。生駒山地とともに金剛生駒国定公園をなす。山体の大部分は花崗岩からなる。金剛山地西斜面の石川谷から二上山山麓部一帯は「近つ飛鳥(あすか)」「河内飛鳥」と呼ばれ,河内古文化の中心地として栄えた。山地の南部は山嶺が高く,水越峠・千早峠越えなどで間道的な性格を持つ地域であった。金剛山頂から和泉山脈に至る尾根道は,古くからの修験者道であり,現在は縦走ハイキングコースに利用されている。葛城山へは昭和42年奈良県御所(ごせ)市から,金剛山へは昭和41年に南河内郡千早赤阪村からロープウエーが架設され,国民宿舎などの施設も整っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7149838