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五月山
【さつきやま】


池田市の北部にあるなだらかな丘陵。その山頂を特定することは難しい。「地名辞書」は「海抜凡二百米突,秦野山の西嶺なり」としているが,これは「摂津名所図会」が愛宕山の後山としていることによったと思われる。「池田町史」は「五月山脈(270m)」としているが,これは市街地から眺望できる丘陵の最高地点を示したものであろう。「大阪府史蹟名勝天然記念物」2では315mとし,池田市では市立公園五月山緑地の最高地点,315.3mの三角点をもって五月山の最高地点としている。山名の由来は,古代の佐伯部の遺址(地名辞書),佐伯山が訛った(摂津名所図会)などといい,「万葉集」には佐伯山・五月山の両方が使われている。五月山緑地は憩いの場として親しまれ,展望台やハイキングコースなどがあり,箕面(みのお)公園との間を五月山ドライブウエーが通じる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7150021