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十三間堀川
【じゅうさんげんぼりがわ】


大阪市南西部を流れていた川。木津川から大阪市住吉区を経て大和川に至る。延長7.2km。元禄年間,河村瑞賢によって堀として開削された。名称の由来は開削当初,13間(約22m)の幅を有していたことによる。また開削の目的は,新田の灌漑および大阪南部と北部を舟運により結ぶことにあった。宝永元年の新大和川開削に伴い,その土砂を利用した十三間堀川西側の新田開発が急速に進み,東北島新田や南加賀屋新田が生まれた。その後,沿岸の発展に伴い護岸が修築され,川幅がしだいに狭くなっていった。十三間堀川は,最近まで浪速(なにわ)区木津川2丁目の北から住之江区北島1丁目の東にかけて姿を残していたが,現在では南側1.7kmを残してほとんどが埋め立てられ,阪神高速大阪堺線下となり,浪速区の木津川河畔にわずかに痕跡をとどめるにすぎない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7150407