真言坂
【しんごんざか】

上町台地上の生国魂神社（大阪市天王寺区生玉町）北門から千日前通（南区高津町一番丁）を横切って高津表門筋へ下る坂。洪積層からなる高台の生玉町と沖積低地の南区高津町付近を結ぶ。比高約10m。当坂の名称は，神仏混淆時代に生国魂神社が真言宗法案寺を宮寺としたところから真言宗生玉十坊があり，坂の西側に医王院・観音院，東側に桜本院・新蔵院，坂上に遍照院・曼陀羅院が，明治期に移転されるまであったことによる。現在は坂の両側や坂上一帯がホテル街となっている。坂上から松屋町筋下寺町１～２丁目交差点へ下る坂は明治５年に開通した新道で生玉新道という。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7150635