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摂津峡
【せっつきょう】


摂津耶馬渓ともいい,芥川中流の,高規(たかつき)市城山にある渓谷。摂津にある渓谷の意味で名づけられた。北摂山地の秩父古生層が浸食されてできたV字谷で,巨岩奇石が多く,標高186mの三好山をめぐって1kmほどの間に烏帽子岩・八畳岩・屏風岩などの奇岩や雄滝・雌滝などの滝がみられる。江戸中期から浮嵓(うきいわ)の名で知られた景勝地であったが,昭和3年新京阪鉄道(現阪急京都線)開通以降に宣伝され,特に同6年,摂津耶馬渓として新聞に紹介されてのち有名となる。入口にあたる下の口には兵庫県西宮市の市川伶次郎の植林による桜の公園があり,春の桜,秋の紅葉頃にハイキングコースとして訪れる人が多い。芥川漁業組合によるアユの放流も行われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7150905