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第二寝屋川
【だいにねやがわ】


東大阪治水対策事業として改修整備され,寝屋川に合流する川。恩智川分水点から第一寝屋川合流点までをいう。指定流路延長11.6km。改修整備事業で寝屋川本流は第一寝屋川と呼称されるようになった。淀川と大和川の間に広がる平野部は,古来低湿地として水害に悩まされてきたが,第2次大戦後,東大阪地区へ住宅・工場が進出し,この課題に対する根本対策が必要となった。昭和27年の集中豪雨で内水氾濫が生じ,浸水面積は平坦地域の33%にも及んだ。これが契機となって大阪府は東大阪治水対策事業を発足させ,寝屋川水系の排水機能強化を目的として当川を開削するとともに,生駒山系の砂防事業も行うことにした。生駒山系からの降雨は恩智川で受け,八尾(やお)市福万寺町北から上流分は当川へ,下流分は恩智川によって大東市住道2丁目西端で寝屋川(第一寝屋川)へ流下させる。福万寺町北付近で恩智川から西へ第二寝屋川を新しく開削し,楠根(くすね)川を拡大整備してここへ流入させ,国鉄放出駅南へ出て西流させ,平野川と連結して大坂城北部で第一寝屋川と合流させることにした。恩智川分水点には治水緑地を設け氾濫に備えている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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