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戸刈池
【とがりのいけ】


東岸堂(とがんど)池ともいい,利雁戸(りがりど)・戸雁戸(とがりど)池とも呼んだ(五畿内志)。羽曳野(はびきの)市蔵之内にある池。面積0.57ha(五畿内志では300畝)・灌漑面積2ha。新興住宅地羽曳ケ丘住宅地と府農林センターとの間の谷あいにある灌漑用溜池で,約5mのアース式堤で谷をせき止めてつくった上・下2段の池(重ね池)のうち下段の池をいう。また,当池は,「日本書紀」に推古天皇15年につくったとある戸苅池であるとされている(河内名所図会・全志4)。この伝承は,この地が蘇我氏の支配下にあったことと関係が深いと考えられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7151888