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難波入堀川
【なんばいりほりがわ】


難波新川ともいう。大阪市南区・浪速(なにわ)区を流れていた川。道頓堀川と西横堀川の合流点である現在の国鉄湊町駅南東の高速道路入口付近から南東に流れ,現在の浪速区敷津東1丁目の浪速区役所東側付近で鼬(いたち)川に通じていた。享保17年,江戸幕府の米蔵として難波御蔵が設けられ,この米蔵と道頓堀とをつなぐ入堀として,翌18年に開削。困窮した住民の救済事業として工事が施工された。明治12年に河水汚濁防止のため鼬川に連絡する約1kmの延長工事が行われた。さらに明治31年には高津入堀川ともつながった。御蔵跡は専売局の工場であったが,第2次大戦後大阪球場となる。昭和34年ごろ大部分の埋立てを完了,現在では河川跡の部分を阪神高速環状線が通る。上流から浪吉橋・賑橋・新川橋・叶橋・浪華(なみはな)橋・入船橋・大倉橋・船出橋が架かっていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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