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百間堀川
【ひゃっけんぼりがわ】


大阪市西区西部を南北に流れていた小河川。平均川幅は30m。江戸堀川・京町堀川・阿波堀川などの水路を合わせ,現在の立売堀(いたちぼり)6丁目付近で木津川に合流していた。川名は昔の百間町に沿っていたことにちなむという。当初の延長は約569mで,明和4年に下の鼻新築地(現江之子島2丁目付近)ができるとき,約646mとなり,さらに安永8年に上の鼻新築地(現江之子島1丁目付近)ができたとき,約721.5mに延長された。江之子島は,当川と,西に流れる木津川とに挾まれた南北に細長い新開地で,明治7年から大正7年までの間,大阪府庁が置かれていた。また江戸後期には,川の東岸に瀬戸内や熊野などから運ばれてくる魚の取引市場があり,雑喉場(ざこば)と称され,この川も雑喉場川といわれることもあった。昭和39年3月に埋め立てられたが,埋立て前には,上流から,鷺島橋,雑喉場橋,江之子島橋,子島橋,江島橋の5橋が架けられていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7153364