100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

枚方丘陵
【ひらかたきゅうりょう】


生駒(いこま)山地北西部から淀川にかけて広がる丘陵地。枚方・寝屋川両市域にまたがる。狭義の枚方丘陵は東を天野川,北から西を淀川低地,南東部を生駒山地で画される。南北約8kmほどの標高約50mの丘陵地帯を指すが,時には天野川を隔てて東部の枚方・交野(かたの)両市域にひろがる交野台地も含めて枚方台地と総称することもある。新期洪積層の交野台地が標高約30mで比較的平坦なのに対して,枚方丘陵は標高67mの鷹塚山などがあって起伏に富み,古くはここに古墳が立地していた。丘陵の北麓の枚方・泥町(どろまち)・岡町・岡新町は,京街道に沿う宿場町であり,また淀川水運の中継河港としてもにぎわった。周辺は,明治43年の京阪電車(現京阪本線),次いで昭和14年の交野電鉄(現京阪交野線)の開通により,枚方丘陵西麓部からの宅地化が始まり,京阪香里園(こうりえん)駅(寝屋川市)周辺から丘陵内へ住宅が立ち並びはじめ,現在はそのほとんどが住宅地域となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7153393