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妙見山
【みょうけんやま】


交野(かたの)市妙見東にある山。標高143.7m。旧名を三宅山という。花崗岩からなり,天野川とその支流妙見川の浸食によって生駒山地の一部が孤立した山である。山頂付近に浸食からとり残された2個の巨石があり,これを神体とする小松神社がある。「妙見山影向石略縁起」によれば,弘法大師が秘法を修すと天から七曜の星が降り,村の3か所に落下したと伝え,以後,巨石は北斗七星の影向(ようごう)石として信仰を集めた。このため小松神社は北辰妙見菩薩の信仰と重なり,通称「星田妙見」として知られる。北麓には大阪市立大学理学部付属植物園がある。昭和40年代から宅地開発が進み,妙見宮を除いて山体が削られ,妙見坂住宅地ができるなど景観は一変した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7154420