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鷲尾山
【わしおやま】


東大阪市東部の生駒(いこま)山西麓にある突起。独立した山ではない。「河内名所図会」に「神並山の上方也。山脈伊駒山に続て,山峰峭絶にして,桜樹多し」とある。また,「府誌」5に「生駒山脈の蜒(えんてい)して更に隆起せるものなれども毫も母山の緩なるに似ず,山勢頗峭絶にして樹林鬱蒼たり」と山容を述べている。東方には山号を鷲尾山と称する興法寺があり,南北朝期には南朝方の城砦となった。近鉄奈良線の旧生駒トンネルの西方には,かつて鷲尾トンネルがあり,両トンネルの間にあった駅を鷲尾駅(のち孔舎衛坂(くさえざか)駅)と呼んだことがある。この駅は今日の石切駅の位置に当たる。近年,かなりの傾斜をもつ西麓に墓地や学校,さらに住宅地の造成がみられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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