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天川
【あまかわ】


姫路市の東部を流れる川。流長18.6km。加西市の古法華谷の大柳ダムに源を発し,姫路市内で雑郷川,思出川を合わせ,高砂市へと流下し,播磨難へ注ぐ。河口付近で姫路市と高砂市の境をなす。中流域の姫路市御国野町御着では,永正16年御着城が築城され,天川は外堀として利用された。この城下を旧山陽道が通過し,天川には天川橋がかかっていた。幅2間,長さ14間余りの立派な石橋で文政2年に完成した。しかし,同橋は昭和47年大水により崩壊し,現在御着城跡に復元されている。橋の親柱には姫路藩の儒者近藤顧一郎の銘を刻む。「風土記」の小川里の条に英馬野(あがまの)の名があり,我馬野・吾馬野とも書き,壇場山の東南の畑の名という。河川名は,この名から起こったもので,御着城を天川城といい,氏宮を天川大歳神社というのも英馬野より生じた名と考えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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