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有馬富士
【ありまふじ】


角山(つのやま)ともいう。三田(さんだ)市の北東部に位置し,花山院の西側に向かい合う山。標高373m。周囲の山地から孤立し,有馬温泉付近からの遠望が富士山に似ているためこの名がある(摂津名所図会)。流紋岩の差別浸食の結果形成された。残雪の景観は有馬六景にあげられ,秋には盆地特有の霧が発生し,雲海に浮かぶ島のようにみえる。花山法皇の歌として「有馬ふじ麓の霧は海に似て波かと聞けば小野の松風」が伝えられている。かつては山麓まで松林に覆われていたが,近年宅地化が進行している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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