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揖保川
【いぼがわ】


県の最高峰,氷ノ山の南斜面に源を発して西播の中央部を南流して瀬戸内海に注ぐ川。流長69.7km,流域面積770km(^2)。支川には林田川(33.4km),引原川(31.7km)などがある。流路の3分の2以上は播但山地,西播山地内を流れ,宍粟(しそう)郡一宮町・山崎町,揖保郡新宮町の支川合流部付近で,谷底平野の幅をわずかにふくらませている。低地が広がるのは龍野市域へ入ってからで,河口部に網干デルタを発達させている。市川以東の諸河川に比べ,この揖保川流域では顕著な段丘地形の発達を見ない。流域の開発は,古く「風土記」にも多くの記載がある。上流部では山崎,中流部では新宮・龍野,下流部では網干などが地方の中心として発達してきた。上流部の山間地では,多目的ダムの引原ダムや林田ダムなどが建設されている。かつて,河口の網干から山崎までは高瀬舟による舟運があった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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