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加古川
【かこがわ】


県中央部を南流する川。流長86.5km,流域面積1,835km(^2)。氷上郡青垣町西端の粟鹿山付近に源を発し,南流して山南町で篠山川を合わせ,杉原川,東条川,美嚢(みのう)川などの30kmを超す長大支川を集めて瀬戸内海に注ぐ。源流部から篠山川合流点までを佐治川と呼ぶ。日本海に注ぐ由良川の支流竹田川とは,氷上町石生において標高94.5mの谷底で水を分け,本州島の分水界としては最低所である。沿岸は西脇市南方の野村地峡までは埋積性の低平な谷底平野の発達が顕著であるが,それ以南においては,社町・加西市・小野市・三木市にわたって,段丘群,氾濫原などの低地の発達がよく,加古川市に入ってからは,三角州,砂堆などの低地も加わり,県内低地の主要部分をこの流域で占める。この河川沿いの低地は早くから農地として開かれ,勾配のゆるやかな加古川は近世以降,高瀬舟による舟運を発達させた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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