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神鍋山
【かんなべやま】


城崎(きのさき)郡日高町の北西部,神鍋高原上にある死火山。標高469m。高原面からの比高は120m。大机山・ブリ山などとともに神鍋火山群をなしている。神鍋火山群のなかでは最も新しい時期に活動した。その年代は神鍋火山に伴う神鍋スコリアの下位に南九州起源の姶良Tn火山灰が挟まれていることから2万年前よりも新しい時代にも活動したと考えられ,近畿地方では最も新しい火山体である。山体は火口から噴出した砕屑物で形成された火山砕屑丘で,活動時期が新しいだけに明瞭な火山地形の保存がよい。山腹には形成時の急傾斜が維持され,また,山頂部には直径250m,深さ約60mの噴火口が残っている。山名の由来は,神奈備山によるともいわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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