草谷川
【くさたにがわ】

印南野台地の北方を西流する川。流長11.474km。神戸市西区神出町小束野に源を発し，加古郡稲美町草谷・下草谷，加古川市八幡町野村・下村・上西条を経て，下西条で加古川に合流する。古くは荒れ川であったため，延宝８年に草谷川を水源とする大溝用水が建設された。また，宝永７年に大溝用水補強の目的で大溝用水取入口の上流数百ｍの地点に河原田井堰が計画された。しかし，元来は涸川であったために，江戸期に新田を開発した加古新村（稲美町加古）の農民は溜池を造ったが，水不足は解消されなかったといわれている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7157884