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鶏籠山
【けいろうさん】


龍野市中心部の市街地背後にある山。標高220m。西播山地の的場山などから紅葉谷を隔てて孤立している。西播丘陵県立自然公園の一部を構成している。地質は古生代二畳紀竜野層群に属する粘板岩,千枚岩および中生代白亜紀後期,相生層群に属する流紋岩質凝灰岩よりなる。その形状が鳥籠を伏せたような山形をしていることからこの名がある。龍野市のシンボル的役割を持っている山である。全山,原生林に覆われ,コジイ・アラカシ・ナナメノキなどが主体。また山には国設の鳥獣保護区が設定されている。山上と山麓には城址があり,山上のものは中世の山城で,今も本丸や二の丸の跡,石塁などが残る。永正3年ごろの初代城主は赤松村秀で,近世初期まで続いた。一方,山麓のものは,元和3年本田政朝の入城に始まり,明治維新まで続いた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7158147