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上田池
【こうだいけ】


三原郡三原町にある灌漑用の池。ダムは,三原川の支流上田川の水源につくられた直線重力式粗石モルタル型式のダム。堤高41.5m,堤長131m,貯水量144万t。灌漑面積はダム建設により開田された136haを含め,三原川左岸の538haに及ぶ。大正15年着工,昭和7年完成。諭鶴羽山麓で最も早く築造された。経費100万円,労力2万人を要した。三原川左岸の神代・市・榎列は水利に乏しく,干害常襲地帯であった。明治42年ダム建設が立案されたのに始まり,当時一般に用いられていた土堰堤で設計されたが,下流住民の反対にあい,烏原ダム・千苅ダムの両貯水池に用いられた石堰堤に切り替えられた。大正13年大旱魃に襲われ,計画が促進された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7158224