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小金ケ岳
【こがねがだけ】


篠山市にある山。標高725m。昔は金岳・蔵王岳ともいった。三岳・西ケ岳とともに多紀アルプスを代表する山の1つ。珪岩(チャート)を主とする山体で,露岩・絶壁が多く,尖塔的なアルプス風の風格を感じさせる山。平安末期から中世にかけて多紀連山一帯が三岳修験道として栄えていた頃,小金ケ岳一帯もその行場の一部であった。東の覗き,蟻の門渡りなどの岩場は行場跡と考えられ,頂上には蔵王堂があったという。また,南側直下,7合目付近には,宝塔山福泉寺跡を示す礎石・馬場・掘割跡などが残り,昭和37年に篠山町文化財の指定を受けた。頂上は狭いが,展望はよく四周が広がる。付近の山地一帯は,野生猿・猪の生息地として知られ,春にはシャクナゲ・ツツジなどの花,秋は紅葉など四季の変化に富む。頂上への登山コースは,大たわ道や鍔市ダム湖岸道路,篠見四十八滝コースがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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