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呉錦堂池
【ごきんどういけ】


神戸市西区神出町小束野雌岡(めつこ)山北,草谷川宮ノ谷にある池。三木市との境界にあり,小束野の原野を開田するため用水池として築いた。昭和4年着工,同8年竣工。貯水容量は52万8,000m(^3)。この用水による開田60町歩。池築造に貢献した呉錦堂は淅江省の生まれ,神戸で財界人として成功,日本へ帰化した。私財を注いで水田を開き,入会金を払って淡河疏水組合に入会し,池を築いた。小束野に顕彰碑がある。宮ノ谷池ともいうが,すぐ下流の宮ノ谷調整池(別名大堤防池)と混同される。舞子公園海岸に呉錦堂の別荘移情閣(昭和59年孫中山記念館)がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7158356