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先山
【せんざん】


洲本市の北西部,上内膳にある山。標高448m。淡路島のほぼ中央部に位置し,先山山地の最高峰。山体が優美で,円錐状をなすところから淡路富士とも呼ばれている。地質は北部の津名山地からつながる花崗岩からなる。山頂付近にはスダジイを中心に,タブノキ・アカガシなどの暖帯性の原生林があり,瀬戸内海国立公園の一部に指定されている。山名は,記紀の建国神話において一番先につくられた山に由来する。古くから淡路島における山岳信仰の中心で,山頂には淡路西国三十三か所霊場第1番札所真言宗千光寺がある。頂上からは,北東には洲本市街地を経て和泉・紀伊の山並みが,南西には三原平野を経て四国・小豆島が一望できる。頂上への登山道は8本あり,沿道には町石が残されている。中川原町安坂から頂上までドライブウエーが通じている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7160022