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千僧今池
【せんぞういまいけ】


千僧池ともいった。伊丹(いたみ)市千僧にあった灌漑用水池。旧千僧村土地改良区の地図(明治13年)には今池の名がみえ,溜池7町5反1畝20歩とある。その後,中央を国道171号が貫いて池を二分し,さらに昭和43年には伊丹市に買収され埋め立てられ,浄水場・市役所・図書館・博物館などの敷地と化した。買収時の条件として千僧今池の池掛り耕地用水源として約3,000坪の池面積を確保することとし,農業用水は伊丹市が責任をもって補給している。旧千僧今池に隣接して昆陽池があり,伝承によれば,行基は昆陽上池・下池ほか数池を築き,開田したと伝えている。千僧今池もそのうちに含まれると思われる。千僧の名はその工事の犠牲者を千僧供養したという故事による。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7160032