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善防山
【ぜんぼうやま】


加西市の南西部,法華山の北にある山。標高251m。斜面はかなり急で露岩が多く,滑りやすい岩肌をみせている。山頂には平坦面があり,中世の善防城跡とされている。城の詳細は不明だが,城主は赤松則繁であった。兄の満祐が将軍足利義教を暗殺したことに端を発した嘉吉の乱で,城は山名軍に囲まれ,激しい攻防の末に落城したという。地元では,大正年間頃まで木の葉かきの熊手に,当時の戦死者の白骨がひっかかったといい伝えている。付近には長(おさ)石の名で知られる凝灰岩の産地がある。西麓の古法華一帯は公園になっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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