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帝釈山地
【たいしゃくさんち】


神戸市北区山田町坂本と淡河(おうご)町との境界を東西に延びる山地。東西約15km・南北約5km。最高峰は稚子ケ墓山(596.4m)で,ナダレ尾山(527.4m)・金剛童子山(565.6m)・花折山(573.8m)・帝釈山(586.1m)などのつくる平坦面が続く。山地の北側は淡河断層により三田(さんだ)盆地に接し,南側は山田川の構造谷を挟んで六甲山地に対する。東部は有馬付近で六甲山地北縁に続き,西部は志染(しじみ)付近の丘陵に続く。山体は白亜系の流紋岩よりなり,六甲山地の構成岩よりやや新しい。東では有野川,西では山田川が先行谷をつくっている。丹生(たんじょう)山(515m)には明要寺があった。創建は欽明天皇の時代と伝える。現在,太陽と緑の道も設けられている。山地名は,明要寺の奥の院に梵天帝釈を祀り,その峰を帝釈山と称し,山地の主峰とされたことに由来する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7160121