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高取山
【たかとりやま】


「たかとりさん」ともいう。古くは鷹取山と書き,神撫(かんなで)山とも呼んだ。神戸市長田区,六甲山地西部にある山。標高320.1m。六甲山地の一部であるが,東は苅藻川,西は妙法寺川が谷を刻み独立峰となっており,摂津富士の称があった。山名は,正応2年の妙法寺の文書には「神撫」とあり,古代に神まつりした神奈備(かんなび)がなまったものと考えられる。江戸中期の禅昌寺の文書には「帝釈神撫,俗に鷹取山」とあり,この頃すでに鷹取山の名があったことが確認される。由来については「西摂大観」に「この山けわしくて鷹の巣多く,鷹を養う者巣を設けてこれを取る。依って鷹取山の名あり」とあるが不詳。慶応3年幕府海軍操練場が山麓で石炭を掘ったため,当時の英字新聞にはコールマウンテンともある。山頂には高取神社がある。また毎日登山の山として神戸市背山最大の登山人口をもつ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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