竹野川
【たけのがわ】

城崎(きのさき)郡竹野町を流れる川。流長25km。三川山（887.8ｍ）～水山峠（550ｍ）一帯の三原に源を発し，森本で三椒川（流長8.5km）を合わせ，北流して竹野で日本海に注ぐ。河口には北前船で栄えた竹野港（地方港湾）がある。「校補但馬考」によれば，「気多郡椒村に発し，森本村に至り同郡三原に発源せる渓水を合せ」とあり，現支流の三椒川を本流としている。流路が屈曲し狭いため昔から水害が多発。大正７年の大洪水（竹野の降水量510mm），昭和36年の第２室戸台風により甚大な被害を受けた。昭和39年に本格的な改修工事を完了，水禍を克服。昭和31年竹野川漁業協同組合を結成。上流の三椒地区はそうだら節の発祥地，床瀬には大石仏のくるそん仏がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7160417