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稚子ケ墓山
【ちごがはかやま】


神戸市北区にある帝釈山地の最高峰。標高596.4m。流紋岩からなる。天正年間の三木城攻めの時,別所氏に加担していた丹生山明要寺は焼打ちされて,逃げ惑う多数の稚児は皆殺しにされた。それを哀れんだ村人が山上に遺骸を葬り,塚を建てた。その時東の山から花を折って供えた。それで塚のある山を稚子ケ墓山,花を折った山を花折山という伝承があり(山田村郷土誌),頂上には墓といわれる塚が残っている。東の鞍部を越える志久越は,淡河より神戸方面への最短路。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7160675