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手柄山
【てがらやま】


姫路市の中央部,JR姫路駅の南西約1kmにある小丘。標高49.3mの北丘と同32mの南丘の2峰がある。南丘南麓に生矢神社と三和寺がある。山名は,「風土記」飾磨(しかま)郡伊和里の条に,奈良期の手苅丘(てがりおか)の地名説話による。同書には近国の神が手で草を刈り食薦としたので手刈と名付けたという説と,韓人が初めて当地に来た時,鎌を用いることを知らず手で稲を刈ったので手苅村という説とが記されている。ほかに「播磨名所巡覧図会」では「三和山ともいう」とあり,結城の軍乱に葛井主水,備後の国葛西十郎がここで道をさえぎり討ち取ったので手柄と名付けたとある。北丘山頂に昭和31年全国戦災都市空爆死歿者慰霊塔が建設され,南丘や山麓一帯を含め手柄山中央公園として整備し,各種の文化・スポーツ施設が集中している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7160884