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東条川
【とうじょうがわ】


県中部を南西流する川。流長39.9km。篠山市今田町北部の白髪岳(722m)付近に源を発し,南流して四斗谷川を合わせ,三田(さんだ)市大川瀬付近で南西に流路を変え,右岸より東条湖のある鴨川を合わせ,小野市と加東郡社町境付近で加古川に合流する。篠山市今田町・三田市・東条町・小野市と4市町域を流れる。大川瀬付近までは流紋岩の山地を流れるが,下流は第三紀の神戸層群や第四紀の大阪層群からなる東播丘陵を開析して流れ,社台地と小野台地を分ける。そのため流紋岩地域では流域に平地は少ないが,丘陵地域では谷底平野が発達し,段丘も分布する。流域は酒米の産地で釣針,鯉のぼり(ともに東条町付近)の地場産業が発達している。また東播用水農業水利事業の一環として大川瀬ダムが建設中である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7161010