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東播丘陵
【とうばんきゅうりょう】


一般に,東方の北摂丘陵と合わせて東播北摂丘陵ともいう。六甲・帝釈両山地の西から北に広がる県下最大の面積をもつ丘陵・台地地帯。神戸市を含む11の市町域に及び,地形上,社台地・小野台地・印南野台地・西神丘陵などに区分される。高度は加古川近くの10mから神戸市北端の赤松峠の280mまでで,西から東へと高くなる。構成岩石は第三紀中新統の神戸層群,鮮新~更新統の大阪層群および段丘層からなる。これらは比較的軟弱なため,台地の中心部を除いて,著しく開析されて60~100mの丘陵を形成する。また台地の西方では高・中・低の3段の段丘に大別される。土地利用は,印南野台地と加古川沿いの台地は水田が広がるが,ほかは赤松を中心とした林地。西神丘陵や北神丘陵では宅地化が進む。狭義には南を志染川~淡河川,北を東条川~脇川川(三木市),東を武庫川にほぼ限られた,三木市北部,美嚢(みのう)郡吉川(よかわ)町のほぼ全域,加東郡東条町の南部から東部,三田(さんだ)市西部に広がる丘陵をいう。起伏量100m以下で神戸層群からなる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7161030