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名塩川
【なじおがわ】


西宮市赤坂付近の谷中分水界に源を発し,塩瀬町名塩地内をほぼ東流して,木の元付近で武庫川に合流する川。流長約6km。その流路は南側の名塩断層にほぼ並行している。流域は有馬層群の玉瀬結晶質凝灰岩や神戸層群の砂岩,頁岩,凝灰岩などからなり,その中を峡谷をなして流下している。沿岸一帯は旧名塩村で,古くから和紙の産地として有名であるが,近年は原料の入手難と後継者不足で衰退している。また,古くから丹波方面への重要な交通路で,現在国道176号が継承している。さらに,昭和45年には中国自動車道が開通してその重要性を一層増している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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