100辞書・辞典一括検索

JLogos

7

船坂川
【ふなさかがわ】


西宮市から神戸市へ流れる川。流長5,095m。六甲山石の宝殿北麓より発し,西宮市山口町船坂の西を北流しながら白水川・釜ケ尾川などの小支川を合流し,神戸市北区道場町生野付近で武庫川へ合流する。六甲山地北側の複雑な地質構造地域を流れているため,長さの割には多様な景観を呈する。六甲断層までの上流部では,花崗岩の斜面を急流が刻み,船坂谷と呼ばれており,多数の砂防ダムが築かれている。また白水川の上流,六甲断層に接する南側には花崗岩が深部風化を受けてできた白水峡がある。六甲断層を横切ると流れは緩やかになる。山口町下山口の畑山と丸山の谷間に昭和52年に完成した丸山ダムがある。名塩断層を越えた七合橋より下流約2kmは,鎌倉峡という深い渓谷をなすものである。鎌倉峡の東側には60mの巨岩が直立しており,百丈岩と呼ばれ,ロッククライミングの練習に利用されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7163397