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御影浜
【みかげはま】


神戸市東灘区,住吉川と都賀川の間の弧状に凹入した海岸。摂津灘・灘浦の一部をなす。かつて今津地区(西宮市)から小野浜町(神戸市中央区)にかけての海岸は,工場や酒蔵が存在するほかは砂浜が続き,当地も製麻工場の護岸工事,酒蔵前の石畳の船着場以外は自然の砂浜が残っていた。現在は神戸港東部埋立工事(第1・2工区)の完成により,地先海面に御影浜町・住吉浜町が出現,その沖合いに六甲アイランドが造成され,かつての御影浜の姿はない。近世,灘酒の積出しとともに,住吉川上流に産する花崗岩の積出港となり,六甲花崗岩は積出港の名によって御影石・本御影・桜御影などと呼ばれ,今日の花崗岩の代名詞となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7163881