宮川
【みやがわ】

芦屋市を流れる川。流長2,509ｍ。六甲山地のごろごろ岳南麓より発する深谷・猪谷・剣谷などを朝日ケ丘町で合流して宮川となり，市中央部を南流し，大阪湾に注ぐ。下流は芦屋浜地区埋立てのため，沖へ延長された状態になっている。芦屋川とともに芦屋市南部の複合扇状地を形成しているが，芦屋川に比し短い流路と緩傾斜地を流れているため，堆積量は大きくない。上流部，剱谷国有林の丘陵地に芦屋市霊園があり，水道橋より下流には河畔に柳が植えられ，市民の憩いの場となっている。また深谷と猪谷の合流点にある朝日ケ丘遺跡は阪神地方での縄文前期の代表的遺跡である。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7164189