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青根ケ峰
【あおねがみね】


吉野山の最南端,吉野郡の吉野町・黒滝村・川上村の境に位置する山。標高857.9m。周辺の最高峰で,「万葉集」巻7に「み吉野の青根が峰の蘿蓆誰か織りけむ経緯無しに」(1120)と詠まれている。「延喜式」神名上の吉野郡10座のうちに見える「吉野水分神社」の鎮座する山として知られ,「万葉集」巻7の「神さぶる磐根こごしきみ吉野の水分山を見ればかなしも」(1130)に見える水分山は,当山に比定される。東流する水は音無川となって西河で,北流する水は喜佐谷川となり宮滝を経て,西流する水は秋野川となり下市町で,南流する水は槙尾川・黒滝川・丹生川となってそれぞれ吉野川へと注ぐ。山頂へは奥千本ドライブウエー終点から登る。吉野熊野国立公園に属する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7165115